ランダウ=リフシッツ著「力学」
ランダウ=リフシッツ著, 広重徹・水戸巌訳「理論物理学教程 力学」東京図書株式会社.
有名なランダウ=リフシッツのシリーズの1冊.
昔学生のころに買ったのだが, 当時は解を見ないで問題を解こうとし, 第1章で挫折してしまった. この本の問題は難しい.
今回は解をなぞるようにして問題を解くことにした. 本全体を読むにはのべ1ヶ月ほどかかった.
内容
第1章 運動方程式
Lagrange方程式からスタートする. この本ではすべてそこから導き出すことになる.
第2章 保存法則
第3章 運動方程式の積分
第4章 粒子の衝突
このあたりまでは比較的楽に読める.
第5章 微小振動
1次元ならやさしいが, 自由度が増えるとややこしくなり始める.
線型代数の高度な話の結論だけを突然使っていたりする.
第6章 剛体の運動
計算結果がどういう物理的意味を持つのか, じっくり腰を据えて考える必要がある.
第7章 正準方程式
Hamilton方程式を扱う. 実は今回読んだ目的はここだったのだが, 結局よくわからなかった.
理論の数学的性格が強くなっている一方, なぜか数学的に厳密な定義がなされていないので, 数学系の私には向いていなかったのかもしれない.
ノート
私的正誤表を含むノート. 本文の間違いは少ないが, 解には細かいミスが散見された.